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人生の終末期を、家族のいる自宅でゆったりと過ごしたいと望む高齢者は多いことでしょう。私の祖父母は両名とも、生まれ住んだ街ではない病院で亡くなってしまいました。私の母が仕事で忙しく、また同時期に父も病院に入院しておりましたため、在宅看護できなかったのです。しかし、自宅で最期を看取れなかったというのは、いまでも悔やまれることなのですね。
近年、大病院と地域の個人が経営する医院とが連携して、在宅医療を押し進める流れがあります。高齢者で足腰が弱く、頻繁に通院できない患者さんは、看護というよりも介護に近い状態が多いものですね。そのために、かかりつけの医院の医者が往診して様子を診ますが、いざとなれば大病院に緊急搬送できるように、患者のカルテなど医療情報を共有しておくのです。これなら、病床の不足に悩む大病院であっても助かりますし、かかりつけの往診医も安心ですよね。
この在宅医療に重要な存在感をもってくるのが、医者のみならず在宅医療の薬剤師でもあるのですね。介護士や理学療法士が訪問看護をするケースはよく知られていますが、街の薬局につとめる薬剤師が服薬指導をおこおうという流れがあるのですね。患者がまちがった薬の使用をするのを防ぐため、そして看護する側の家族や介護人の負担をなくすためにも、専門の薬剤師が服薬指導をすることはとても画期的なことだといえます。医療を身近にするためにも、薬剤師が患者に直に接してアドバイスする過程は欠かせないといえるでしょうね。